世界の女性が置かれた状況は、想像を絶するものがあります。

売られる少女、焼かれる花嫁、見捨てられる老いた母、、、

病気になっても男の子は病院に連れて行くが、女の子は放っておかれる。

アジアのある地方では、生理期間中の女性は家畜小屋に放り込まれます。生理は不浄だからという理由で、、、

多くのNGOが途上国の教育問題に取り組み、学校を作ったりしています。しかし、学校を作っただけでは、女の子に教育を提供することが難しいという現実があります。

女の子には教育はいらない。女の子は勉強するより家の手伝いをすべきだ。男の子は学校に通わせても、女の子を通わせるお金が無い、NGOが少女に奨学金を提供しても親が生活費に使ってしまう、生理が始まると満足な生理用品が無いので学校に行かなくなる、、、

さまざまな理由で、女の子は男の子よりも学校に通うことが困難なのです。困難どころか、タリバン政権下のアフガニスタンのように、女の子に勉強を教えると死刑ということもあります。

国境を越えた人身売売買の被害にある少女は年間約60~80万人。

セックス産業で「性奴隷」にされている女性は約300万人。

夫や恋人から日常的に暴力を受けている女性、国ごとに約30~60%。

「女の子だから」という理由で殺される少女は毎年約200万人。

名誉殺人の犠牲となる女性は、毎年約6000人。

 

毎分一人の女性が出産で命を落とし、読み書きできない女性は世界で約5億3000万人いると言われています。

このような過酷な状況に置かれた女性たちですが、しかし、女性への支援が最も有効な途上国支援であるとする調査結果もあります。特に有効なのは、少女への教育です。

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教育を受けた女性は、自分の子どもに教育を与えようとします。その子どもが女の子であってもです。そして、教育を受けた人間は自立心が芽生え、偏見や差別意識から解き放たれ、 古い因習を打ち破り、勤労意欲をはぐくみ、ビジネスの仕組みを理解し、地域社会の経済発展に寄与します。

男に金を与えると、すぐにバクチと酒と女に金を使ってしまうが、女性にお金を提供すると子どもへの教育や自立するための商売に使うと言われます。

マイクロ・クレジットの貸付先の90%が女性であると言われていますが、ちゃんと理由があるわけです

途上国のさまざまな問題。貧困や飢餓、伝染病の蔓延、政治の腐敗や度重なる内戦による経済と社会の破壊、人身売買、児童労働などなど。多くの社会問題を解決するために、最も有効な方法が女性の支援、特に少女の支援なのです。

こんなエピソードがあります。ある途上国の少女の言葉です。

「学校に図書館が出来て本を読むことができるようになって、私はこの世の中に弁護士という職業があることを初めて知りました。私も一生懸命勉強して、将来は弁護士になり、この国やこの村の役に立つ人間になりたいと思います」

このような少女を一人でも多く生み出すことが希望につながる。それは、途上国で絶望の中で生きている女性だけの希望では無い。この日本で生きている様々な境遇、さまざまな生き方を生きている女性たち、そして男どもの希望にもつながっていく。

我々が彼女に希望を与えるのでは無い。彼女が我々の希望に変わるのです。

絶望を分かち合うのではなく、希望を共有する。

世界の女性問題に向き合うということは、そういうことなのだと思うわけです。