1. HOME
  2. ブログ
  3. マララちゃん、国連本部で歴史的な感動スピーチ(日本語翻訳付き)

マララちゃん、国連本部で歴史的な感動スピーチ(日本語翻訳付き)

タリバン兵に銃撃され頭部に被弾しながらも、奇跡的に一命をとりとめ、いまや世界の少女支援、教育支援のシンボル的存在となったパキスタンの少女マララ・ユスフザイちゃん。そのマララちゃんの誕生日が7月12日ということで、この日が国連が制定する「マララ・デー」となったようだ。

マララちゃんに関してあまり詳しくない方は、ダイヤモンド・オンラインのこちらの記事をご覧いただきたい。

http://diamond.jp/articles/-/34373

そして、この日、16回目の誕生日にマララちゃんはNYの国連本部に招かれ、スピーチを行った。

そのスピーチは感動的で、特に世界の少女支援、教育支援に関わる人間、関心のある人間には感銘深いものだった。
ここにその日本語訳をアップするので、ぜひご覧いただきたい。

ちなみに、マララちゃんがまとっているピンクのショールは、2007年にテロリストによる銃撃と自爆テロにより暗殺されたベナジル・ブット元パキスタン首相のものである。

(以下、マララちゃん国連本部でのスピーチ日本語訳)

尊敬するBan Ki-moon事務総長、国連総会総長Vuk Jermicさん、国際教育のためのイギリス公使のGordon Brownさん、大人の方々、私の兄弟たち、こんにちは。 今日、私が再びここで、長い時間の後にお話しできることはとても光栄なことです。

ここに、尊敬すべき人々といられることは私の人生の中で素晴らしい時間ですし、私が今日ここでBenazir Bhuttoさん(編集部注:前述の暗殺された元パキスタン首相の女性ベナジル・ブット)のショールをしていることは私にとってとても名誉なことです。

どこからスピーチをはじめていいかわかりませんし、みなさんが私が何を言うことを期待しているかわかりませんが、まずみんなにとって平等である神に、そして私が早く元気になって新しい生活を始められるように祈ってくれたすべてのひとに感謝します。

信じられない数の人たちが私に愛をくれました。何千ものメッセージカードとプレゼントを世界中からいただきました。みなさんありがとうございます。その純粋な世界で私を勇気づけてくれた子供たち、ありがとう。大人の方々の祈りが、私を強くしてくれました。ありがとうございます。また、アフガニスタンやイギリスの病院で働く看護師や医者、そしてスタッフのみなさんにも、私が回復することを助けてくれたアラブ首長国連邦の政府にも感謝したいと思います。

私は、国連事務総長Ban Ki-moonさんの国際教育の初期イニシアティブ、さらに国連の国際教育における特別大使Gordon Brownさんと尊敬すべき国連総会委員長のVuk Jermic氏の働きを全面的に支持します。彼らはリーダーシップのために与え続けるのだと思います。彼らは私達すべてがアクションを起こすことを応援し続けてくれます。 みなさん、一つ覚えていてください。マララ・デーは私の日ではありません。今日は自らの権利のために声をあげたすべての女性、すべての男の子、そしてすべての女の子のための日です。

世界には、自分の権利のことだけを話すのではなく、彼らの平和、教育、平等のゴールにむけてもがいている人権活動家や社会運動家がたくさんいます。何千もの人々がテロリストによって殺され、何万もの人は傷つけられています。私はそのうちの一人にすぎません。

だから私は今日、多くの女の子の一人としてここに立っています。わたしのために話すのではなく、世界が聞こえる声を持っていない人々のため、自らの権利のために戦った人々のために私は話します。平和に生きる権利、大切にされる権利、機会均等の権利、そして教育の権利のために戦った人々のために。

みなさん、2012年10月9日、私はタリバンに額の左側を撃たれました。私の友達も撃たれました。タリバンは暴力で私達を黙らせることができると考えていました。しかし彼らはできなかった。そして沈黙の中から何千もの声が生まれました。テロリスト達は私の目標を変え、私の熱意を止められると思っていました。しかし、私の人生において次のこと以外はなんら変化はありません。

弱さ、恐怖、絶望は消えました。かわりに、強さ、力、勇気が生まれたのです。私は以前と同じマララです。私の熱意も変わりません。私の望みも夢も同じです。みなさん、私は誰にも反対していません。ここにタリバンやほかのテロリストへの個人的な復讐について話すためにここにいるわけでもありません。私はすべての子供達の教育を受ける権利について話すためにいるのです。

私はすべてのタリバンやテロリスト、過激派の人々の子供達のための教育を望んでいます。私を撃ったタリバンの人を嫌ってさえもいません。

もし私の手に銃があって、彼が目の前に立っていたとしても、撃つことはしないでしょう。これは慈悲の預言者Mohamed、Jesus Christ、Lord Buddhaから習った憐みです。これはMartin Luther King、Nelson Mandela、Mohammed Ali Jinnahから受け継いだ変化の遺産です。

これはGandhi, Bacha KhanそしてMother Teresaから習った非暴力の考え方です。

これは私の両親から習った寛容性です。

これは私の魂が私自身に伝え続けていることです。

平和的であれ、すべての人を愛せと。

みなさん、私達は暗闇を見た時、光の大切さにきづきます。静かな時、声の大切さにきづきます。同じように、パキスタン北部のSwatにいて銃を見た時、本や鉛筆の大切さに気付いたのです。

賢い人はいいます「ペンは剣よりも強し」と。

これは確かです。過激派の人たちは本とペンを恐れています。教育の力が彼らを震え上がらせているのです。彼らは女性達が怖いのです。女性達の声が怖いのです。だからQuattaで14人もの罪のない生徒たちを殺したのです。私達が社会にもたらす変化や平等が怖いから彼らは毎日学校を爆破し続けるのです。私達の学校で、ジャーナリストにこう尋ねている男の子がいました。「どうしてタリバンは教育に反対なのですか?」彼は本を指さしシンプルに答えました。「タリバンは本に何が描かれているか知らないからだよ」

彼らは、神というのはただ単に学校に行くという理由で人々の頭に銃を突きつける、小さい小さい保守的な存在だと思っています。このようなテロリストは彼らの個人的な利益のためにイスラムの名を悪用しています。パキスタンは平和を愛する民主的な組です。パキスタン人は自分たちの子供に教育を望んでいます。イスラムは平和で慈愛と隣人愛に富んだ宗教です。イスラムが言うことにはすべての子供に教育を受けさせることは義務であり責任です。平和は教育に欠かせません。世界のいろいろなところで、特にアフガニスタンやパキスタンで、テロリズムや戦争、内戦が子供達の通学を妨げています。私達にはこのような戦争はもう十分です。女性と子供達は世界各地で様々な形で苦しんでいます。

インドでは、罪もない貧しい子供達は児童労働の被害者になっています。ナイジェリアでは多くの学校多くの学校が破壊されてきました。アフガニスタンの人々は過激派に影響をうけ、若い女の子隊は家事を手伝い早い時期での結婚を強要されます。貧困、無視、不正義、民族主義、基本的人権の剥奪は男女ともに直面している主な問題なのです。

今日、私は女性の権利と女子教育に焦点を当てていますがそれは彼女たちが一番苦しんでいるからです。かつて女性活動家たちが男性に彼女らの権利のために立ち上がることを求めたときがありました。しかし今回は私達は自分たちで行います。私は男性に女性達の権利について話す事をやめるように言っているのではありません。女性に注目することで、自立し自らの権利のために戦ってほしいのです。だからみなさん、今が発言するその時です。だから今日、私達は世界のリーダーのみなさん彼らの計画方針を平和や繁栄に味方するものに変えるようにお願いします。そしてそれらすべての政策は女性と子供の権利を守らなければならないというもので、女性は受け入れられないという意見に反対するものであるようにお願いします。

すべての政府に全世界のすべての子供達が義務教育を受けられるように保障するよう、テロリズムや暴力と闘い、暴力や危険から子供達を守るようにお願いします。先進国には発展途上国の女子教育機会の拡張サポートをお願いします。全ての団体に、寛容であり、カースト制度・信仰・宗派・肌の色・における偏見を否定し、また議題に女性たちが輝けるように女性の自由と平等を保障するようにお願いします。私達の半分が後ろに引っ張られている状態で、成功することはできないのです。世界中の姉妹達、どうか勇敢になって自らの強さを抱き、自分たちのポテンシャルに気づいてください。

みなさん、私達は未来の子供達のために学校と教育を望みます。平和と教育という私達のゴールへと旅を続けていきます。誰も止められません。私達は自身の権利について声をあげ、その声に変化をもたらします。私たちの言葉の強さを信じています。私達の言葉は全世界を変えることができます。なぜなら私達は教育というものに対して団結しともにあるからです。そしてもしゴールにたどり着きたいのならば、知識という武器で自らをエンパワーメントし、協力と団結により自らを守りましょう。

みなさん、何万もの人たちが貧困や不正義、無視によって苦しんでいることを忘れてはいけません。私達は何万もの子供達が学校に通えないことも、兄弟たちが明るく平和な未来を待ち望んでいることも忘れてはいけません。

だからみなさん、無教育や貧困、テロリストに対する栄光の抵抗を実行しましょう。本とペンをとりましょう。それらが一番強い武器です。

一人の子供、一人の教師、一冊の本、一本のペンが世界を変えるのです。教育が唯一の答えなのです。まずは、教育から。ありがとうございました。

(翻訳 東京外国語大学3年 羽二生知美)

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

関連記事