熊本地震から1年が経ちました。

Girl Powerには、代表理事の池内ひろ美をはじめ、東日本大震災の支援活動を経験したスタッフが何名もいます。その経験から、このような大規模災害時には女性に対する支援が手薄になることが分かっていました。そこでGirl Powerでは、地震発生直後から女性に特化した支援を行うと決め、活動を開始しました。

ジャパンギビングさんの協力により、支援決定から即日で寄付サイトが立ち上がり、数多くの方から活動資金を寄付いただきました。

https://japangiving.jp/campaigns/3976

また日本財団さんからも助成金をいただき、支援活動を行うことができました。

今回のような大規模災害の時には、時間軸によって必要な支援のフェーズが変わります。災害発生から主に三日間は緊急支援が必要で、これは主に自衛隊や警察、消防など機材やマン・パワーを備えた行政組織の仕事です。そこから一週間程度は、水や食料などの物資支援が必要となり、また避難所の運営体制を隔離すするなど、まずは生き延びるための支援体制の整備が必要になります。このフェーズでは、専門の災害支援チームを持ったNGOなどの活躍の場です。

Girl Powerのように、専門の災害支援チームを持たない団体は、ここまでの段階ではほとんど役には立ちません。むしろ、自衛隊や災害支援NGOなどの活動の邪魔になる場合もあります。

しかし、災害発生から一週間を過ぎたあたりから支援ニーズは変わってきます。まだまだ緊急支援が必要な部分もありますが、避難所で生活する被災者の方々の、長期にわたる避難生活を支える支援も必要になってきます。具体的には、下着や着替えの衣服、お風呂、衛生用品など身体の快適さを保つための物資、書籍などの娯楽、マッサージなどの癒やしなど。

Girl Powerでは。地震発生一週間後から、「女性にとって必要だが、避難所では不足しがちなもの」を中心に物資支援を開始しました。具体的には、ブラトップやショーツなどの下着、ボディ用やデリケート・ゾーン用の拭き取りシートなど。また、「良い香りのするハンドクリームが欲しい」というリクエストにも応え、ハンドクリームも各所に提供。その他、リップクリームや化粧水、日焼け止めクリームなど、女性の快適さと癒やしに役立つさまざまな物資を提供させていただきました。現地の支援団体からの「製氷機が欲しい」という声を受け、中古の製氷機の提供をメディアを通じて呼びかけマッチングに協力。無事に製氷機を調達することができました。

これらの支援物資は、数多くの方々からの寄付金、日本財団さまからの助成金によって購入。また、ジョンソン・エンド・ジョンソン社会貢献委員会様からはハンドクリーム2000本、株式会社サンルイ・インターナッショナル様からはデリケート・ゾーン用拭き取りシート1000枚ほか、多数の方からの物資提供もいただきました。内閣府からも2000本の化粧水をいただきました。あらためてお礼を申し上げます。

IMG_2580

福岡、北九州、熊本市内など各地からボランティア参加いただき、支援物資を各所に提供しました。

株式会社サンルイ・インターナッショナルさまご提供のデリケート・ゾーン用拭き取りシート。

株式会社サンルイ・インターナッショナルさまご提供のデリケート・ゾーン用拭き取りシート。

IMG_3213

ジョンソン・エンド・ジョンソン社会貢献委員会様ご提供のハンドクリーム

IMG_2836

日本財団さんの熊本本部にて。

 

 

 

熊本復興を見据えて女性起業家支援

このような支援物資の提供は8月の段階で(Girl Powerとしては)役目を終えたと判断しました。この時期、熊本では避難所から仮設住宅への移住も進み、避難所も次々と閉鎖または統合。Girl Powerとしても復興に向けての支援活動に移ることにしました。

Girl Powerとしての復興支援テーマは女性起業家です。

これは、Girl Powerがそもそも女性支援団体であることもありますが、それ以上に熊本の女性に復興のポテンシャルを感じたからです。

熊本の女性はかつよてより「肥後の猛婦」と称され、パワーある女性が多い。明治以降の日本で、女性の社会進出を牽引してきたリーダーの多くは熊本の女性だと言われています。また、女性社長の割合も日本一だという話もあります。

東北の時もそうでしたが、大きな災害の後には、地元の人々は自分たちのオリジンを見つめ直します。熊本の女性たちも地震以降、「肥後の猛婦」の伝統を見つめ直し、自分たちの力で熊本を復興させるんだという気概を持った女性が多数、登場しています。

Girl Powerでは、今後はこのような熊本の女性たちと協働して、多数の女性起業家の輩出を目指して支援活動を行っていきます。熊本の復興は、肥後の猛婦=熊本の女性たちが担う。そう信じています。今後ともGirl Power、そして熊本の女性への支援をお願いします。

_DSC5865