母子家庭の経済的自立を支援する「マザーシップ・プロジェクト」

ガールパワーは母子家庭支援にも取り組んでいます。母子家庭はその半数が貧困家庭とも言われ、日本における貧困のこどもたちも、母子家庭の子どもだと推測されます。貧困の子どもたちは、満足に食事ができない、勉強したくても塾に通えず進学では不利といった多くの問題を抱えています。そのため、多くのNPOがこども食堂、こども宅食、無料学習塾などの支援を行なっています。もちろん、それらの支援は有益で必要なことですが、子どもの貧困の本質は親の貧困の問題。親の経済力をアップすることが根本的な解決策です。

親の経済力アップとは、単に経済的自立を実現するだけではありません。どこかの誰かに食事や勉強の機会を与えられるのではなく、自分で稼いだお金で子どもたちにご飯を食べさせ、勉強やスポーツ、ダンスなど習いたいものを習わせる。そうすることができるようになって初めて、母親は尊厳を取り戻せます。

子どもというものは母親のことが大好きです。ママが尊厳を取り戻し、自信を持ってイキイキと働いている。そして、ママが稼いだお金でご飯を食べたり、欲しいものを買ってもらえる。そのことの意味は子どもでもわかります。母と子の本当の幸せとは、母親の尊厳の上に成り立っているはずです。

ガールパワーの母子家庭支援は、母親の尊厳をとりもそすために、キャリア支援を中心に行います。母親たちにさまざまなビジネス・スキルを提供し、非正規雇用から正規雇用への道を開き、あるいは起業を促し支援します。経済的自立を実現しやすくするために、フル・サービスの保育園や母子家庭専用のシェア・ハウスも作っていきたいと考えています。

母子家庭が寄り添い、助け合うためのコミュニティを作る。それが、ガールパワーが目指している母子家庭支援「マザーシップ・プロジェクト」です。

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