2021年度事業報告

【概況】

長引くコロナ禍において、2021年はほぼ通年に渡り緊急事態宣言、蔓延防止法適用の状態にあり、セミナーやワークショップなど対面型啓発プログラムを主軸としてきたガールパワーの活動も自粛を余儀なくされた。活動はSNS、zoomやclubhouseなどのITツールを使ったオンラインでの啓発活動となった。

また、佐賀県のふるさと納税による「NPO等を指定した支援」の適用認定を受け、ふるさと納税制度を活用したファンドレイジングが可能となったことから、これを機に佐賀支部での活動をさらに拡充させた。佐賀支部では従来から母子家庭への支援に注力しており、2021年度も継続して母子家庭支援をおこなった。コロナ禍であることから、非対面型の支援として、いわゆる子ども宅食やパンフレット配布による啓発活動を行なった。

【主な活動】

1)オンラインによる啓発活動

代表理事・池内ひろ美がclubhouseの元NHKアナウンサー村上信雄氏のroomに出演。インドの少女たちへの衛生教育プログラムの紹介(5月)。zoom配信によるSDGs高校2021夏期講習#5に登壇。「ジェンダー平等を実現しよう」について鼎談。など、オンラインでの啓発活動を行なった。

2)LGBTQ+理解のための啓発活動

代表理事の池内ひろ美が各種番組やオンライン・イベントに出演・参加。LGBTQ+への理解を深める啓発活動をオンラインで行なった。6月には吉本興業企画のzoom配信による対談番組に出演。7月にはclubhouseやFacebookライブを使用した対談番組を配信。7月、8月には「六本木 金魚」を会場として開催されたイベント「TRANS DIVA TOKYO」の運営に参加。イベントはオンライン配信され、後日、SNSでのイベント・レポートをアップすした。

3)クリスマス子ども宅食

佐賀市内にある小学生以下の子どもを抱える生活困窮母子家庭41世帯を対象に、クリスマス・プレゼントとしてケンタッキフライドチキンのパーティ・バーレルを購入できるKFCカードを提供。運営スタッフからは、「みなさんからたいへん喜ばれ、中には涙を流して喜んでくれたお母さんもいる」との報告を受けている。詳細は下記ページを参照。

 

4)奨学金活用パンフレットの作成

生活困窮母子家庭や児童養護施設で暮らす中高生を対象とした奨学金活用パンフレットを企画。2022年6月の配布を目指して作成中。(政府方針が大きく変わることが予測されているため、注視して作成を進めたい)

5)公式サイトのリニューアル

公式サイトをリニューアル。最新のウェブ技術を導入し、非常に豊富で大量のコンテンツを見やすく、見つけやすくした。従来は活動レポートが主体のウェブサイトであったが、リニューアル後はコラム・カテゴリーを追加し、さまざまな啓発活動をウェブ上でも行えるようにした。また、ふるさと納税を活用した活動についても、トップページからダイレクトに一覧表示できるようにした。

【2022年度活動方針】

貧困家庭や児童養護施設で暮らしている、あるいは虐待・いじめ・不登校などさまざまな苦悩を抱えている思春期の少女のための居場所事業を立ち上げ予定。概要に関しては下記ページを参照。

https://girlpower.jp/?p=161