子どもたちの教育に決定的に欠けている視点

一流大学入学が子どもたちのゴールではない

一般的に親というものは、子どもにより良い人生を歩ませたいと願っています。そのため、より良い教育を与えたいと思います。より良い教育というのは、より良い学校に進学させるということで、東京や大阪などの都会ではより良い学校とは私立であると考える親も多い、ですから、都心の公立小学校では中学受験率9割という学校もあるくらいです。

日本の場合、より良い学校の頂点が東大・京大や早稲田・慶應などの難関大学で、そこがゴールになっています。東大というゴールを目指すために、子どもたちは小学校3年生の3学期から塾に入り研鑽を詰みます。親はサポートします。中学受験は親の受験と言われるように、親のサポートは絶対的に必要で、親も努力します。

しかし、この考え方は間違っています。子どもたちのゴールとは大学ではなく就職です。より良い大学を目指すのも、より良い会社への就職に有利だから。だから、みんな難関有名大学を目指すわけですが、それは手段であり目的ではありません。目的はあくまで就職です。

日本型の「一流大学から一流会社へ」というキャリア・コースは崩壊したという人もいますが、現実には崩壊していません。昔と違って、一流会社に入社できたから一生安泰という訳ではいかなくなったのは事実ですが、生涯賃金でも福利厚生でも、自分が成長するチャンスも、大企業の方が中小零細企業より充実しているのも事実です。

就職を考慮しないから欠けてしまう子どもの教育視点

しかし、いくら一流大学に入学できても、就活で失敗すれば、それはやはり教育の失敗です。もちろん、人生の失敗ではありません。就活で失敗しても人生のやり直しはできます。しかし、やり直しは子どもたちに途轍もない負荷をかけますし、その重さに耐えきれない子も出てきます。大人はそんな負荷をなるべく子どもに追わせるべきではないと思います。

ですから、大人は子どもたちへの教育のゴールを大学入学ではなく、就職に置くべきです。

そして、ゴールを就職においた場合、子どもたちにとって最も必要な教育は英語でも数学でもなく、コミュニケーション能力です。

実際、経団連によるアンケートでは、「企業が学生に求める力」として「コミュニケーション能力」が毎年1位に挙げられます。企業が求めるのであれば、大学はもちろん、中学・高校でもコミュニケーション能力を伸ばす教育をすべきですが、実際にはどこの学校もおまけ程度にしか取り組んでいません。学校教育と企業が求める人材像とのギャップがここにあります。

さらに言えば、大企業への就職を否定して、起業する、フリーランスで生きていく、フリーターとして働きながら好きなことをして生きていくなど、さまざまなオルタナティブな生き方を選択するにしても、最重要なのはコミュニケーション能力です。ゲーム空間で生きているゲーマーでさえ、一人で作業を続けるクリエーターでさえ、一流になるにはコミュニケーション能力が必要となります。どんな生き方をするにしても、問われるのはコミュニケーション能力なのです。

ダンスが育むコミュニケーション能力

コミュニケーション能力を育むためには、さまざまな方法がありますが、女子にとってはダンスはその中でも最も有効な方法の一つだと考えています。

理由は

  • ダンスが好きな女の子が多い
  • 表現力を養える
  • ダンスはチーム・プレイなので協調性が育まれる
  • 一つの作品(ステージ)をみんなで作り上げることで仲間意識が芽生える
  • 演出、振り付け、音響、照明などさまざまな役割の大人と一緒に作業をすることで、大人とのコミュニケーションになれさせる

などなどさまざまな理由から多大な効果が考えられます。

さらに、最初は引っ込み事案で他人とのコミュニケーションが苦手な子も、ダンスは最初は一人でも練習ができて、没入感が得られますから練習も続けられます。そうやってダンスが上手くなって来れば、自然とチームで踊りたい、ステージに立ちたいお思うようになり、チーム・メンバーとコミュニケーションできるようになります。

他人とのコミュニケーションが苦手な子も、共通の話題、目標があればコミュニケーションも比較的容易ですし、友だちも作りやすいのです。そうやって、だんだんと自分を外に向けて開いていくことができます。

実際、引っ込み事案で友だちもいなかったという女の子が、今ではアイドルとして活躍している。そんな例はたくさんあります。

あらゆる女の子の未来を築く。ダンスにはそんな力があるのです。

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