理系女子支援プロジェクト
女子の理系問題の本質とは?
日本の大学における理系学部の女子比率はいまだに低く、東京大学をはじめさまざまな大学では女子学生比率を上げるために、専門の対策チームを作るなどの施策を講じています。
しかし、日本の理系女子問題は、短に理系を志望する女子中高生が少ないことだけではありません。例えば、中学生くらいで数学ができる女の子に対しては、親も教師もほぼ自動的・半強制的に医学部進学を勧めます。もちろん、医学部進学が悪いわけではありませんが、多くの選択肢の中で子ども自身が医学部を選ぶ様な状況になっていないことも事実です。また、女の子が工学部や理学部に進んだら、恋愛も結婚も難しくなるという間違ったイメージを親も子も持っていることも多いのです。(実際には理系学部では女の子が少ないのでモテるという話を聞きます)
ガールパワーでは女の子たちに、もっと理系学問に興味を持ってもらうために、さまざまな取り組みをおこなっています。下記はその一例です。
女子中高生のための再生医療学会見学ツアー
医学の最先端である再生医療学会において、女子中高生を対象に見学ツアーを実施。医師や理系大学院生などもアテンドとして参加しました。ツアーでは、中高生のポスター展や医療系企業のブースなどを見学、東大大学院医学系及び工学系教授の鄭雄一先生による講演を受講するなど、再生医学の最先端を学びました。
首都圏の女子高生に理系ノートを配布
女子中高生に理系学問のおもしろさ・楽しさを知ってもらうための理系ノートを作成。首都圏の中高一貫女子校や公立高校を中心に五千部を配布しました。
このノートは、理系学部の大学院生たちが実際におこなっている研究を伝えるコラムを中心に、前述の東大大学院・鄭雄一教授に対するガールパワー専務理事の西川礼華医師のインタビュー記事も掲載。今後の理系学問の重要性を伝える内容となっています。