女性をエンパワーメントするガールパワーのSDGs

ガールパワーのSDGsへの取り組み
SDGs(持続可能な開発目標)には17の目標があり、目標を達成するためのターゲットが169あります。その中には、女性に関する目標やターゲットがたくさんあります。ガールパワーでは、これらの目標達成に向けて取り組んでいます。その目標とターゲットは以下のようなものがあります。
目標5:ジェンダー平等を実現しよう
ジェンダー平等を実現し、全ての女性と女児のエンパワーメントを図る
女性支援団体としては最重要の目標です。日本においても世界各国においても、数多いジェンダー不平等がありますが、それらの中には賃金格差のような目に見えるものもありますが、見えない壁もあります。ガールパワーでは、これらの見えない壁をいち早く発見し、社会に対して啓発活動を行なっています。例えばハイスペック女子問題。高学歴・高キャリアの女性にも、社会的・生活文化的に特有の問題を孕んでいることを、いち早く取り上げ、啓発してきました。このハイスペック女子問題に関しては、こちらのページもご覧ください。
今後もガールパワーは、さまざまな啓発活動を行い、ジェンダー平等の実現に向かって取り組んでいきます。
ガールパワーが主眼とするターゲット
5.1 あらゆる場所における全ての女性及び女児に対するあらゆる形態の差別を撤廃する。
5.2 人身売買や性的、その他の種類の搾取など、全ての女性及び女児に対する、公共・私的空間におけるあらゆる形態の暴力を排除する。
5.3 未成年者の結婚、早期結婚、強制結婚及び女性器切除など、あらゆる有害な慣行を撤廃する。
5.4 公共のサービス、インフラ及び社会保障政策の提供、並びに各国の状況に応じた世帯・家族内における責任分担を通じて、無報酬の育児・介護や家事労働を認識・評価する。
5.5 政治、経済、公共分野でのあらゆるレベルの意思決定において、完全かつ効果的な女性の参画及び平等なリーダーシップの機会を確保する。
5.6 国際人口・開発会議(ICPD)の行動計画及び北京行動綱領、並びにこれらの検証会議の成果文書に従い、性と生殖に関する健康及び権利への普遍的アクセスを確保する。
5.a 女性に対し、経済的資源に対する同等の権利、並びに各国法に従い、オーナーシップ及び土地その他の財産、金融サービス、相続財産、天然資源に対するアクセスを与えるための改革に着手する。
5.b 女性の能力強化促進のため、ICTをはじめとする実現技術の活用を強化する。
5.c ジェンダー平等の促進、並びに全ての女性及び女子のあらゆるレベルでの能力強化のための適正な政策及び拘束力のある法規を導入・強化する。
目標1:貧困をなくそう
あらゆる場所で、あらゆる形態の貧困に終止符を打つです
世界の貧困問題と女性の問題は密接に関係しています。日本でも、いまだに男女の賃金格差があり(男性に対して女性は約75%の賃金しか支払われていない)、母子家庭の約半数が貧困家庭であるとも言われています。途上国においても、貧困の撲滅の最も効果的な手段は女性のエンパワーメントであると言われています。ガールパワーは、シングルマザーのキャリア教育や、インドの少女に対する衛生教育など、さまざまなプログラムによって、女性をエンパワーメントし、貧困の撲滅という目標達成に向かっています。
ガールパワーが主眼とするターゲット
1.1 2030年までに、現在1日1.25ドル未満で生活する人々と定義されている極度の貧困をあらゆる場所で終わらせる。
1.2 2030年までに、各国定義によるあらゆる次元の貧困状態にある、全ての年齢の男性、女性、子供の割合を半減させる。
1.4 2030年までに、貧困層及び脆弱層をはじめ、全ての男性及び女性が、基礎的サービスへのアクセス、土地及びその他の形態の財産に対する所有権と管理権限、相続財産、天然資源、適切な新技術、マイクロファイナンスを含む金融サービスに加え、経済的資源についても平等な権利を持つことができるように確保する。
1.a あらゆる次元での貧困を終わらせるための計画や政策を実施するべく、後発開発途上国をはじめとする開発途上国に対して適切かつ予測可能な手段を講じるため、開発協力の強化などを通じて、さまざまな供給源からの相当量の資源の動員を確保する。
1.b 貧困撲滅のための行動への投資拡大を支援するため、国、地域及び国際レベルで、貧困層やジェンダーに配慮した開発戦略に基づいた適正な政策的枠組みを構築する。
目標3:飢餓をゼロに
飢餓に終止符を打ち、食糧の安定確保と栄養状態の改善を達成するとともに、持続可能な農業を推進する
飢餓と言えば途上国の課題だというイメージを持つ人も多いでしょうが、日本国内の問題でもあります。前述したように、母子家庭の半数は貧困家庭と言われ、子どもたちにも満足な食事を与えられないという家庭も多いです。また、学校や家庭に居場所がなくて家出してネットカフェで寝泊まりしているような少女は、食事も不足しがちですし、栄養にも極端な偏りがあります、虐待のために栄養失調の状態にある子どももいます。さまざまな事情から飢餓状態に陥っている女性・子どもが存在しています。ガールパワーでは、シングルマザーのキャリア支援により収入のアップ、また疎外され行き場を無くした少女たちのための居場所作りを通じて、これらの問題解決に取り組んでいます。
ガールパワーが主眼とするターゲット
2.1 2030年までに、飢餓を撲滅し、全ての人々、特に貧困層及び幼児を含む脆弱な立場にある人々が一年中安全かつ栄養のある食料を十分得られるようにする。
2.2 5歳未満の子供の発育阻害や消耗性疾患について国際的に合意されたターゲットを2025年までに達成するなど、2030年までにあらゆる形態の栄養不良を解消し、若年女子、妊婦・授乳婦及び高齢者の栄養ニーズへの対処を行う。
2.3 2030年までに、土地、その他の生産資源や、投入財、知識、金融サービス、市場及び高付加価値化や非農業雇用の機会への確実かつ平等なアクセスの確保などを通じて、女性、先住民、家族農家、牧畜民及び漁業者をはじめとする小規模食料生産者の農業生産性及び所得を倍増させる。
目標3:すべての人に健康と福祉を
あらゆる年齢のすべての人の健康的な生活を確保し、福祉を推進する
女性には生理・妊娠・出産という特有の健康課題があります。途上国においても、近年では日本でもその問題が表面化してきていますが、知識が与えられていないために、女性の健康が阻害されているケースがあります。例えば、途上国では、生理などの女性の身体のメカニズムを教えられていないため、生理期間中はまるでボロ雑巾のような布で手当てしたりしてしています。不潔な手当てから婦人病に罹り、妊娠できな身体になるなど重大な結果を招く女の子もいます。日本では、親の虐待(ネグレクト)のために、お風呂の中での身体の洗い方を知らなかったり、生理を迎えても生理用品を買ってもらえなくて学校のトイレに備えられているティッシュペーパーを丸めて自家製ナプキンを作り凌いでいる女の子もいます。このように、国や地域によって事情は違いますが、さまざまな事情・理由で健康的な生活を送れていない女性・少女はたくさんいます。
ガールパワーでは、インドの少女に対しては衛生教育を行い、女の子の身体の仕組みを知ってもらい、清潔なオーガニック・コットンで作ったナプキンを提供し、さらにそのナプキンを現地生産することで現地のママさんたちの雇用をうむというハッピー・パッド・プロジェクトを推進しています。
また、日本においては、女性のホルモンと身体や精神の関係を伝えるワークショップを開催しています。今後は、少女たちの居場所作りを通じて、少女たちのさまざまな健康問題の改善・解決にも取り組んでいきたいと考えています。
ガールパワーが主眼とするターゲット
3.1 2030年までに、世界の妊産婦の死亡率を出生10万人当たり70人未満に削減する。
3.2 全ての国が新生児死亡率を少なくとも出生1,000件中12件以下まで減らし、5歳以下死亡率を少なくとも出生1,000件中25件以下まで減らすことを目指し、 2030年までに、新生児及び5歳未満児の予防可能な死亡を根絶する。
3.4 2030年までに、非感染性疾患による若年死亡率を、予防や治療を通じて3分の1減少させ、精神保健及び福祉を促進する。
3.5 薬物乱用やアルコールの有害な摂取を含む、物質乱用の防止・治療を強化する。
3.7 2030年までに、家族計画、情報・教育及び性と生殖に関する健康の国家戦略・計画への組み入れを含む、性と生殖に関する保健サービスを全ての人々が利用できるようにする。
3.8 全ての人々に対する財政リスクからの保護、質の高い基礎的な保健サービスへのアクセス及び安全で効果的かつ質が高く安価な必須医薬品とワクチンへのアクセスを含む、ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)を達成する。
3.c 開発途上国、特に後発開発途上国及び小島嶼開発途上国において保健財政及び保健人材の採用、能力開発・訓練及び定着を大幅に拡大させる。
3.d 全ての国々、特に開発途上国の国家・世界規模な健康危険因子の早期警告、危険因子緩和及び危険因子管理のための能力を強化する。